ラガルド氏、ECB金利はインフレに必要な水準にあると発言

2023 年 8 月 25 日

アレクサンダー・ウェーバーとジャナ・ランドウ、ブルームバーグニュース

2023年8月25日金曜日、米国ワイオミング州モランで開催されたジャクソンホール経済シンポジウムで、欧州中央銀行（ECB）のクリスティーヌ・ラガルド総裁が語った。連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は、米国中央銀行は利上げの用意があると述べた必要に応じて追加金利を発動し、インフレ率がFRBの2％目標に向けて納得のいく軌道に乗るまで借入コストを高く維持する意向だ。 、ブルームバーグ

（ブルームバーグ）： クリスティーヌ・ラガルド大統領は、欧州中央銀行は借り入れコストを必要に応じて高く設定し、インフレを目標に戻すのに必要な限りそのコストを維持すると述べた。

ラガルド氏は「不確実性の時代」について、中央銀行がそれぞれの責務に沿って経済の支えとなり、物価の安定を確保することが重要だと述べた。

ラガルド総裁は金曜日、ジャクソンでの講演で「現在の環境では、これはＥＣＢにとって、インフレ率を適時に２％の中期目標に戻すために必要な限り十分に制限的な水準に金利を設定することを意味する」と述べた。ワイオミング州ホール。

このコメントは、ECBとユーロ圏20カ国にとって極めて重要な時期に発表された。 フランクフルトの当局者らは、これまでかろうじて回避してきた景気後退に屈する可能性を示すデータが示されている中、前例のない相次ぐ利上げに最後の利上げを追加するかどうか決定している。

ユーロは堅調に推移し、対ドルではほとんど変わらず、欧州債券先物は小幅安となった。 欧州でソブリン現物市場が閉鎖されたため、国債先物は約14ティック下落し、フロントエンドのシャッツ先物は取引安値に達した。

ラガルド氏は、2019年にECB理事長に就任して以来、FRBの年次会合での最初の発言で、来月の金利会合で10回連続の利上げか休止となるというこれまでのガイダンスには付け加えなかった。

しかし、ECB総裁とその同僚たちは、9月14日の決定の前に、重要な物価データと一連の新たな経済予測を待っている。 インフレ率は昨年の２桁のピークから確実に低下傾向にあるが、当局は食糧やエネルギーコストなどを排除し、さらに強固になっていることが判明している潜在的な圧力について引き続き警戒している。

経済情勢の軟化はコアインフレの低下に役立つ可能性があり、それがユーロ圏が直面しているシナリオであることは確かだ。 今週の企業調査で、製造業の景気後退に伴いサービス部門も低迷するため、同圏の今四半期の生産は縮小する可能性があることが示された。

問題はドイツで最も深刻だ。 欧州最大の経済大国は、過去６カ月にわたる景気後退を受けて第２・四半期になってやっと停滞に転じており、センチメントは悪化している。

ラガルド氏は、ＥＣＢの今後の決定はインフレ見通し、コア物価上昇率の動向、金融政策の波及力の強さに左右されると繰り返した。

同氏は「これら３つの基準は、スタッフのインフレ予測、基調インフレから導き出せる傾向、その傾向に対抗する政策手段の有効性を組み合わせることにより、中期見通しを巡る不確実性を軽減するのに役立つ」と述べた。

ECBの次のステップをめぐる議論が加速している。 ドイツ連邦銀行のヨアヒム・ネーゲル総裁は今週ブルームバーグテレビに対し、インフレ率が５％を超えているため、利上げの一時停止を検討するのは時期尚早だと語った。

ラトビアのマルティンス・カザクス氏も同様の見解を示し、利上げは間違いであり、必要に応じて当局はいつでも利下げできると述べた。

しかし、ポルトガル人のマリオ・センテノ氏は、経済の下振れリスクが現実化しているとして警戒を呼び掛けた。

ジャクソンホールは、主要政策発表の舞台として中央銀行家によって頻繁に利用されてきた。 昨年、ジェイ・パウエルFRB議長やイザベル・シュナーベルECB理事ら当局者らは、長期にわたるインフレ攻撃の姿勢を打ち出した。